新築住宅
家を長持ちさせるために
外壁のチェックポイント
外壁の種類は様々ですが、10年程度で塗装替え、20年程度で張替えが一般的です。
施工状態や立地条件・風土によって早まる可能性もありますのでこれはあくまで目安です。

外壁の点検項目
- サイディング・モルタルのひび割れ・変形はございませんか?
- 特にサッシ廻りやジョイント部分のシーリング材の劣化
(硬くひび割れていませんか?) - 木部の塗装(色あせ、はがれ、撥水性はいかがですか?)
- タイルはしっかり接着していますか?
(たたくとポコポコと音がしませんか?)
外壁の不良は放っておくと下地材の傷みにつながりかねません。
定期的なチェックをお勧めします。
屋根のチェックポイント
住宅に使用される一般的な屋根材として金属・カラーベスト・瓦があります。
それぞれの耐久年数は 金属製で25年~30年、カラーベストで20年程度、瓦は破損しなければ100年といわれます。

屋根の点検項目
- 金属屋根・・・塗装のはがれ、錆びはありませんか?
- カラーベスト・・・塗装のはがれやひび割れ、ズレはありませんか?
- 木部の塗装(色あせ、はがれ、撥水性はいかがですか?)
- 瓦・・・台風・地震の際に割れたりズレたりしていませんか?
屋根の傷みは雨漏りや構造材の腐朽に繋がります。2階や屋上から確認できる範囲で行いましょう。台風や地震、雨の日など屋根に上がるのは非常に危険です。コケや霧・霜などで足を滑らせ落下する可能性は十分に考えられます。危険ですので屋根の詳しい点検は専門家にお任せしましょう。
クロスのチェックポイント
普段のお手入れは、ホコリをとる程度でよいと思います。クロスの下地は石膏ボードやベニヤ等、
湿気に弱い場合があります。 水拭きの際は雑巾を硬く絞り、水分が継ぎ目から入らないようにしましょう。

クロスの点検項目
- 傷はありませんか?
- ひび割れはありませんか?
- 剥がれはありませんか?
クロスは一部分剥がれたり傷が入ると、そこから湿気が入ります。
気になったら補修しましょう。
床のチェックポイント
床材として一般的なフローリングは掃除機をかけカラ拭きしてください。
水拭きの際は表面のコーティングの保護のため雑巾を固く絞ってください。
無垢の床材は掃除機をかけ、カラ拭きしてください。汚れがひどいときは固く絞った雑巾で拭いてください。
畳は目に沿って掃除機をかけ、カラ拭きして下さい。

床の点検項目
- 踏むと沈んだりしませんか?
- フローリング表面のコーティングは剥がれていませんか?
- 床材の剥がれはありませんか?
フローリング・無垢の床材には定期的にワックスをかけましょう。
無垢材には樹脂系のワックスを使用してください。
畳は定期的に干しましょう。
イグサの機能(汚れ・ホコリを防ぐ)が長持ちします。
床下のチェックポイント
床下の環境は土台の寿命に影響します。床下の湿気やシロアリは家の寿命を縮めます。
風通しを確保することは重要なことです。喚起口にものを置いていたりすると通風の妨げになります。
また、水廻りは特に湿気がこもりやすいのでほかの部分より傷みが早いです。

床下の点検項目
- 換気口に物を置いていませんか?
- 床が沈んだりしていませんか?
- シロアリや湿気による腐朽はありませんか?
土台が腐朽すると柱など家全体に影響が出ます。
床下に入っての点検は暗く、狭いので大変です。
気になる点がありましたら、お早めにご相談ください。
新築住宅ができるまで
地盤
家はすべて土地の上に建てられています。
どんな素敵なデザインの家でも土地がしっかりしていないと地盤沈下など思わぬ事態になりかねません。家を建てる前には、まず地耐力調査を行います。
地耐力とは地面が持つ強さのことです。大きな岩は強く頑丈で、逆に粘土質の土は粒子が小さく軟らかい、軟弱な地盤とされます。
地耐力が不足している場合は鋼管杭又は柱状改良など、地盤改良を行う必要があります。
基礎
地盤の耐力が確保された上で基礎工事を行います。現在では地震対策、防湿、沈下などの予防から「ベタ基礎」が主流になっています。
ベタ基礎とはコンクリートの立ち上がり部分と底部(ベース)
コンクリートが鉄筋によってつながり一体化された基礎をいいます。
床下のはなし
床下
床下は常に空気が流れ、乾燥状態が保てることがベストです。
数年前まではコンクリート基礎に換気口を開けていました。
現在では基礎パッキンを使用することが多いようです。
基礎パッキンは基礎(コンクリート)と土台(木)を直接接触させないことで、
シロアリや湿気から木をまもり長持ちさせます。
また基礎と土台の間に隙間が出来るので床下の換気もわざわざ換気口を開けることなく行えます。
また、基礎パッキンを用いた家は、10年間のシロアリ保障が付きます。
土台
土台のはなし
柱
現在、家に用いられる柱の大半は集成材が使用されています。
集成材とは圧縮した板を接着剤を用いて接合したものです。
強度は無垢の木材より高く、火災の際には、鉄より強度があるといわれています。
最近では、土台や柱などの木材は、工場で予め加工(プレカット)
され現場へ運ばれます。
プレカットされた木材は現場ですぐに組み立てることが出来ます。
昔のように大工さんが柱や土台を加工する姿はあまり見られなくなりました。